息子が1歳半を過ぎ、言われるようになった言葉があります。
「トイトレはしてるの?」
「賢いからおむつもすぐ外れるんじゃない?」
それがトイトレ、いわゆるトイレトレーニングにまつわる言葉です。
医療は日々進化していて、育児に関しても昔と比べると変化していることが多々あるようです。
トイトレもまさにその一つ。
今は2歳半以降で焦らず始めた方が良いと、小児医療の世界では言われるようになっています。
これは、赤ちゃん〜2歳児くらいまでの子どものおしっこの仕方に理由があるのです。
私も最近知ったので、きちんとまとめておきたいと思い、ブログにしてみました。
どなたかの参考になったら嬉しいです。
赤ちゃんの排泄機能の特徴
そもそも赤ちゃんは、大人とおしっこをするときの仕組みが違います。
大人が排尿するとき、どのようにするか考えてみましょう。恐らく力を抜いてリラックスした状態の時に排尿していると思います。
これ、赤ちゃんのときは逆なのです。
赤ちゃんは、膀胱に尿がたまると反射的に排尿します。これは、赤ちゃんの膀胱が小さくてためておけるおしっこの量が少ないこと、また排尿を司る大脳の発達が未熟なためです。
大人の場合は膀胱にある程度尿がたまったら尿意を感じますよね。しかし、3〜4歳頃までは尿意を感じることも難しいのです。
膀胱に尿がたまったことを大脳が感知し、司令を出すという、自律神経で制御された「大人と同じ仕組みでの排尿」ができるようになる目安は、3歳頃といわれているそうです。
早いトイトレの問題点
では、大人と違った仕組みで排尿している子どもがトイトレを行うことがなぜ悪いのでしょうか?
理由は3つあります。
- 尿意の獲得(尿意を感じられるようになること)が難しくなる
- 誤った排尿のクセがついてしまう
- 尿意がうまく感じ取れず何度もトイレに行くことで膀胱の容量が増えない
それぞれを解説していきます。
まず、1点目の問題点は、本人が尿意を感じていない状況で排尿を強制することで、その場で排尿ができたとしても、尿意を感じることが難しくなることです。そもそも尿意がどのような感覚なのかわからない子どもにとって、尿意を感じることこそが経験であり、尿意を感じる前にトイレに連れて行くことはその学習機会を奪ってしまうことになりかねません。つまり、尿意を感じていない状態での排尿が当たり前になってしまうと、尿意を感じにくくなるということです。
次に2点目は、元々腹圧をかけて排尿している子どもが、トイレで排尿しようとして力んでしまうことが原因でおこります。これは、排尿時に力をいれて排尿するという誤った学習をさせてしまう可能性があるということなんです!
そして3点目は、尿意の獲得が不十分な場合に付随しておきてくることになります。
尿意がうまく感じ取れない場合、膀胱に尿がいっぱい溜まっていなくてもトイレに行かないといけないという習慣や強迫感を抱える可能性があります。膀胱は尿を貯めることで許容量が増えていきますので(大人でも頻回にトイレに行っていると膀胱が縮みます)、溜まっていない状態で繰り返しトイレに行くことは膀胱の容量が増えないことに繋がります。
膀胱の容量が増えないと、後々の排尿トラブル(おもらしや頻尿、夜尿など)につながっていくと言われています。。。
おむつが外れることは、プールに入れたり温泉に入れたり、お出かけの際の荷物が減ったりと確かにメリットもあります。
しかし、尿意を感じることや膀胱の成長を待つことなど、おむつの期間に子どもが獲得できることもあるということです。
トイトレは焦らずゆっくり、我が家でも2歳半以降で息子の反応を見つつのんびり始めようと思っています♪